いそ忠の歴史

いそ忠創業の詳細は不明ですが、江戸時代後期の綿の卸商から始まりました。昭和初期まで、“ふとん屋さん”と呼べるようなお店は少なく、ふとんは主に呉服屋さんや綿屋さんを通じて綿を購入し、古い着物をほどいたりして各家庭でつくっておりました。明治・大正時代には、いそ忠は三河地方のみならず、堀川河口の渡船場から知多半島や伊勢まで綿を出荷しておりました。その後、次第にふとんの仕立まで任されるようになり、綿打ち・製綿、仕立と職人さんを抱え、“ふとん屋さん”としての商売に移行してまいりました。そして昭和2年、当時工場のあった風呂の下(現在の錦町)に店を構え、ふとん及び綿・生地、蚊帳、真綿、毛糸などの取り扱いを始めました。その後、化学繊維商品(特に東洋レイヨンの開発したテトロン綿が有名)やタオルケット、マットレスなどが次々と製品化され、さらに昭和43年、店舗を築山町へ移転し、羽毛布団の広がりとともに現在に至っております。大浜地区のこの辺りは大変歴史の古い旧家も多く、いそ忠も私で8代目を数えております。お客様も親・子・孫と三代に渡ってご贔屓頂いている家も多く、大変有難く感じております。今後とも皆様の信頼に応えられます様、精進して参りますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

有限会社いそ忠 代表取締役 磯貝 忠通

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風呂ノ下(現錦町)での店舗

昭和2年より太平洋戦争を経て、昭和31年まで営業、その後建て替える。正面より向かって左側に綿打ち工場、店舗奥にふとんの仕立作業場があった。(昭和31年撮影)

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風呂ノ下での新店舗

昭和31年より昭和43年まで営業、その後築山(現築山町)へ移転、店舗2階に約30畳程のふとん仕立作業場がある。(昭和39年撮影)


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築山での新店舗開店

昭和43年より昭和57年まで営業、正面より向かって左側は駐車場、店舗2階はご婚礼寝具展示場であった。(昭和43年撮影)

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築山での拡張新店舗開店前

昭和57年より隣駐車場まで拡張し、売り場面積が約2倍となる。その後、改装を経て現在に至る。(昭和57年撮影)